麻疹（はしか）患者の発生に伴う注意喚起について

周辺地域で麻疹患者の発生が報告されております。
麻疹は感染力がきわめて強く、抗体を持っていない人が感染するとほぼ100％発症し、抗体のない集団では1人の患者から12～14名に感染すると言われ、その感染力はインフルエンザの10倍以上と言われています。
感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染によりヒトからヒトに感染します。

症状は
潜伏期：（感染しているが症状の出ない時期）：10～12日をへて症状が出る時期前駆期：38℃程度の発熱が2～4日続き，上気道症状（咳、鼻水、くしゃみ）など「かぜ」に似た症状がでます

発疹期：一旦熱が下がり再び高熱が出て，顔・首・全身に発疹が現れその症状は3～4日間続きます

回復期：発熱はおさまり，発疹は色素沈着を残して消退します合併症がなければ7～10日で主な症状は回復します

合併症：免疫力が低下するため感染症にかかりやすく、肺炎、脳炎、中耳炎、心筋炎などの合併症に注意が必要です

麻疹患者と接触した、又は感染が疑われる場合は、発症までの10日前後、最大21日間の健康観察が必要です。麻疹は予防接種が最も有効な予防法です。麻疹の患者さんに接触した場合、72時間以内に麻疹ワクチンの接種で発症を予防することができます。

麻疹患者と接触した、発熱、発疹等の症状から「麻しん」が疑われる場合は、
１．麻疹についてご不明な点・心配ごとがあれば、最寄りの保健所にご相談下さい
２．医療機関受診の際は電話で事前に「麻疹かもしれない」ことを連絡して下さい
３．受診時は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてお越しください




お問い合わせ先
京都山城総合医療センター：0774-72-0235
山城南保健所：0774-72-0981