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周産期医療

周産期医療とは

妊娠22週から生後満7日未満までを周産期といいます。この時期は、合併症妊娠や分娩時の新生児仮死など、母体・胎児・新生児の生命に関わる事態が発生する可能性があります。そのため、周産期を含む前後期間は、突発的な緊急事態に備えて、産科・小児科双方からの一貫した総合的医療体制が必要とされています。

京都山城総合医療センターの周産期医療の特徴

スタッフのほとんどが助産師

周産期医療を担う産科および小児科の看護師約30人のうち、4分の3は助産師の資格を有しています。専門知識をもつスタッフが充実していることで、安全で安心な分娩ができるだけでなく、緊急時の対応も迅速で適切に行うことができます。

合併症に対する豊富な症例数

当院では年間500〜600の分娩を行っているため、妊娠中の合併症も数多く治療しています。また、止むなく帝王切開を行う場合は、小児科医も立ち会って緊急時に備えるだけでなく、完治後にお腹に傷が残りにくい手術法により美容的にも考慮しています。

産婦人科 部長 北岡由衣

基本的に元気な赤ちゃんを抱いてもらう

分娩は自然分娩を基本とし、本人およびご家族に元気な赤ちゃんを抱いてもらえるよう、出産後の新生児期の管理まで安心できる体制を整えています。総合病院ならではの他診療科との連携により、基礎疾患をお持ちの患者さまも受け入れが可能です。止むなく帝王切開を行う場合は、下腹部を横切開中心に行うことで、ほとんど傷跡が消える方もいらっしゃいます。また帝王切開時の赤ちゃんへのケアも小児科医の立ち会いのもと、万全の体制で行っています。

小児科 主任部長 内藤岳史

山城南医療圏唯一の周産期医療2次病院として

最近の出生統計によれば2500g未満の低出生体重児は、男児:8.5%、女児:10.7%、37週未満で出生した早産児は、全体の5.7%、と少なくはありません(平成24年度.厚労省)。新生児医療を見渡すと、より未熟性の強い(低体重かつ週数の早い)児に対する積極的な治療が行われ複雑化していく一方、満期産に近いLate preterm児(34~36週で出生した児)においても、成熟児に比べいくつかのハードルや問題点があることが分かり、こういった週数の赤ちゃんたちにも、さらに適切な評価や医学的介入が求められてきています。京都府の周産期医療ネットワークの中で、出生体重1500g未満の極低出生体重児や重篤な合併症のある児については、総合周産期母子医療センター(京都第一赤十字病院)やサブセンター(京都府立医科大学)の協力を得つつ、それら以外の児については当院では『山城南医療圏唯一の周産期医療2次病院』として、赤ちゃんのよりよい精神発達や発育の獲得につながるよう、一層細やかな医療を提供していきたいと考えています。

常勤医師紹介

産婦人科
職名氏名
部⻑ 北岡 由衣(きたおか ゆい)
副部長 貴志 洋平(きし ようへい)
医員 澤田 重成(さわだ しげなり)
医員 山内 彩子(やまうち さいこ)
医員 徳山 晴菜(とくやま はるな)
小児科
職名氏名
主任部⻑ 内藤 岳史(ないとう たけし)
医長 藤木 敦(ふじき あつし)
医長 正木 綾香(まさき あやか)
医長 千原 貴世(ちはら たかよ)
医員 田浦 喜裕(たうら よしひろ)

周産期管理の流れ

妊娠期 合併症妊娠、多胎妊娠、胎児異常などの疾患をお持ちの方にも安心して出産していただけるよう、万全の妊娠管理と治療を行います。
出産期正常分娩 当院では自然分娩を基本にしています。
帝王切開 以下のような時は、帝王切開術を考慮します。
■臨床上、経膣分娩が不可能な方
■理由があって帝王切開術となる方
(合併症、骨盤位、前回帝王切開術既往、胎児切迫仮死、
前置胎盤、子宮内感染など)
※帝王切開時には小児科医が立ち会い、緊急時に対応いたします。
出産後 母子別室制により、産後の疲れを癒していただくとともに、新生児のケアをしっかりと行うことができます。3床のNICU(新生児特定集中治療室)設備を整えている他、他院との連携により緊急時には迅速な対応が可能です。
退院時 授乳指導や育児相談など、安心して退院できるサポート体制を整えています。また、小児科との連携により、出生から継続したケアを受けていただけます。

交通アクセスACCESS

〒619-0214
京都府木津川市木津駅前一丁目27番地

  • 電車でお越しの方へ

    JR木津駅から徒歩1分

  • バスでお越しの方へ

    近鉄山田川駅から奈良交通バスにて10分
    木津駅バス停 下車 徒歩1分

  • お車でお越しの方へ

    当院近くに駐車場がございます。