放射線課
お知らせ
放射線課の理念
放射線課では、日々変わりゆく医療、検査機器の進歩に合わせて、スタッフがスキルアップに励み、業務に取り組んでいます。
放射線課の業務内容
放射線課では、主治医の依頼に基づいて種々の画像診断装置を駆使し質の高い画像を作成しており、
画像作成後は放射線科専門医が速やかに診断し、主治医に電子カルテを通じてリアルタイムに提供しています。
当院では院内の画像情報等はデジタル情報としてサーバーに保存しているため、一部検査を除いてフィルムレス運用を行っています。
また、3台の3Dワークステーションを駆使し心臓などの三次元画像診断も行っています。
放射線課では、周辺地域の医院・病院からCT・MRI・骨塩定量などの検査依頼予約も受けています。
また、放射線課では他の診療科と協力し、カテーテル等を用いた治療を積極的に行っています。
スタッフ
職名 | 人数 | 資格 |
放射線科医 |
4名 |
日本医学放射線学会 診断専門医 日本インターベンショナルラジオロジー学会IVR専門医
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診療放射線技師 |
13名 |
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 日本医療情報学会認定医療情報技師 肺がんCT検診認定技師 X線CT認定技師 胃がん検診専門技師認定 胃X線検診読影補助認定技師
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放射線課の検査(一般、乳腺、CT、MRI、血管造影、骨密度ほか)
一般撮影
X線写真撮影、レントゲン写真を撮る検査です。撮影した画像をデジタル化し、コンピューター処理して診断しやすい画像にします。
一般撮影装置3台…胸部疾患や骨折などを調べるために撮影します。
回診用X線撮影装置2台…病室や手術室などでX線撮影を行う場合に使用します。
乳腺撮影(マンモグラフィ)
脂肪と乳腺、乳がんを区別して写しこむために乳房専用撮影装置を使用し、左右の乳房をそれぞれ圧迫して撮影する検査です。レントゲン写真はいわば白黒写真ですので、マンモグラフィも白と黒の濃度差で表現されます。このわずかな濃度差で、脂肪、乳腺組織、あるいは病変や石灰化が写し出されます。よって、触知できない小さな腫瘤(しこり)や石灰化の病変も見つけることが出来るのです。
撮影時に圧迫する理由は乳腺組織の重なりを少なくし、より見つけやすくすること、被ばく線量を少なくするためです。しかし、圧迫により痛みを伴うことがあります。その時は体の力を抜くと痛みが和らぎます。
●なぜ圧迫するの?
マンモグラフィでは乳房を圧迫しながら薄く均等に広げます。
こうすることによって少ない被ばくで乳房の中をより鮮明に見ることができます。1㎝薄くなれば被ばくは約半分に低減できます。
・マンモグラフィで見た乳房
実際に撮影された乳房のマンモグラフィ写真です。白くみえるのが乳腺です。乳がんに限らず腫瘤(しこり)があると白い影として見えますし、乳がんに多い石灰化も見つけることができます。
妊娠中・授乳中の方は注意が必要ですが、それ以外の人は乳がん検診でX線の被ばくリスクよりも乳がんを見つけられるメリットのほうが大きいと言われています。マンモグラフィ精度管理中央委員会では2年毎の乳がん検診を推奨しています。
CT検査
80列マルチスライスCT
体内を透過したX線情報をコンピューターで処理をして断層画像として表示する装置です。2015年11月より新しいCT装置が導入されました。64列マルチスライスCTから、0.5㎜スライス厚で80列の同時撮影が可能な80列マルチスライスCTに変わり、撮影時間の短縮が可能となりました。また、逐次近似応用再構成技術「AIDR3Denhanced」、金属アーチファクト低減機能「SEMAR」の2つの機能が加わりました。これらの改良で、以前の装置より高速で高画質な撮影ができるようになり、また、開口径も広くなり患者さんに優しい検査が可能となりました。循環器疾患・脳血管・微細な肺がん等、極めて精度の高い診断を可能にします。
骨盤の画像 左 SEMAR処理前 右 SEMAR処理後
MRI検査
MRI磁気共鳴診断装置
強い磁気と特殊な電波により、人体内部の構造をタテ、ヨコ輪切りにした鮮明な像として見ることができます。
超伝導磁石とコンピューターを用いた画像診断装置です。
2024年10月に最新のMRI(磁気共鳴画像)装置を導入し、運用を開始しました。 検査空間が広く設計されており、患者様に安心して検査を受けていただくことが可能です。さらにトンネル内の天井に映像を映し出すことで、閉塞感を軽減できます。 また、人工知能(AI)を用いた高画質化技術により、短時間撮影であっても質の高い検査を行うことができます。
血管造影検査
血管造影撮影装置
多目的血管造影システムで全身の血管をリアルタイムにきめ細やかな動画像・静止画像の造影撮影ができ、インターベーション(治療)にも対応しています。がん・心筋梗塞・狭心症などの診断や治療に効果を得ています。
*2020年8月に最新の装置(キヤノン社製)に更新しました。
骨密度検査
X線骨密度測定装置
骨密度を測定することにより、近年社会の高齢化に伴い増加している、骨粗しょう症の診断・予防を行い、適切な治療方針を決定できます。
造影検査・透視下検査
X線透視で身体内部の様子を観察します。胃や大腸のバリウム検査などを行います。
DR透視台…FPDを用いてX線を画像化しています。
他にも
外科用イメージ…手術中のX線透視を行います。
結石破砕装置…尿管結石などを衝撃波で砕きます。(泌尿器科に設置しています。)
等の機器があります。